« Designing with web standards | メイン | 欲しい欲しい。 »
November 06, 2004
価値観の相違
離婚の代表的な理由のひとつは「価値観の相違」というやつだそうです。なるほど、そうとでも表現するしかないよなー、と感じたことはぼくにもありますネ。
価値観というのは、何が大切で何はそうでもないかというプライオリティ、つまり人生における優先度の感覚でしょうね。この価値観というもの、もちろん完全に一致することはありえないでしょうしそれに完全に一致する必要なんてないと思いますが、それでももし互いに衝突しあうしかないような食い違いがあるとしたら長く一緒に暮らしていくのは難しいかもしれませんね。特に、ここだけは譲れないというような基本的な価値観に関して激しく衝突し合うなら、別れちゃうのも無理ないように思います。そういう意味で、やっぱ相性は大切ということです。
さて、それではこの「基本的な価値観」っていったい何でしょう? ずっと考えてきましたが最近では、結局のところ「繁殖戦略」に行き着くのではないかという気がしてきました。
以前から、人生の目的とは「幸せに生きて幸せに死んでいくこと」だと思っています。そのためにあがくのが人生だと。だとすると、たいていのひとにとって、基本的な価値観とは「シアワセ」に関係しているのでしょう。何を幸せだと感じるかはもちろんひとそれぞれなわけですが、例によって統計的な意味でおおざっぱに言うならば、「自分の遺伝子がちゃんと残ることがシアワセ」だと感じるように多くのひとの脳はできているはずなのですね。ドーキンスの「利己的な遺伝子」をもちだすまでもなく、あなたがいまここに生まれてきているということそれ自体が、あなたの遺伝子が遺伝子を残すことにかけてかなり優秀なはずだという証拠です。だから、たぶんちゃんとあなたにも繁殖したがる傾向がきちんとプログラミングされていて、それがつまりちゃんとセックスしてちゃんと子孫が残せるとシアワセと感じるメカニズムになっているはずなのです。
種によって繁殖戦略は違います。たくさん死んじゃうことを見越してたくさんの子を産む種もいますし、少しだけ産んで大切に育てようとする種もいます。ツガイをつくる種もいればそうでない種もいます。ヒトという種の場合は、子が一人前になるまでに時間も手間もかかりますから基本的には少し産んで大切に育てようというタイプでしょう。ヒトの場合は、他にも、メスに発情期がない(言い換えるといつでも発情している)とか、群れをつくるとか、乱婚だとか、種としての特徴がいろいろあるみたいです。
ヒトという種の特徴をマクロに見るのでなく、もっとミクロに個人ひとりひとりの特徴を見てみても、ある範囲の中でやはり繁殖戦略に差があります。たとえばオスの立場からみるならば、パートナーとちゃんとツガイを作って浮気をさせず自分の子を産み育ててもらう戦略もあるでしょうし、あっちこっちでたくさんの女性に産んでもらって自分は育てずに逃げちゃおうというという戦略もあるでしょう。女の子の立場から見てもいろいろで、いいオトコのいい遺伝子を狙っていい遺伝子の子を産む戦略もあれば、適当なところで妥協してその代わり堅実な父親として大切に育てさせる戦略もあるでしょう。もちろん、いいオトコの子を浮気で産んで堅実な父親に育てさせることができればサイコーかもしれませんね。最近はDNA鑑定とかもありえるから難しいのかな。
もちろん、戦略といってもそれは意識的に「あーしよう、こーしよう」と作戦を練ってるレベルの話だけではありません。遺伝子のバリエーションに仕組まれていて、もっと潜在意識下で「こんなのがシアワセ」と感じる繁殖戦略のバリエーションがありそうだということです。このバリエーションがつまり基本的な価値観の相違を生む大きな原因のひとつなんじゃないかなー、なんて近ごろ感じていたりします。
投稿者 yam : November 6, 2004 03:38 PM
