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December 08, 2004
Crash
夏にオアフで買ってずっと寝かせていた "Crash" (Jerry Spinelli) をようやく読み終わりました。一応、多読のつもりで読む児童文学なのですが、このひとの本はぼくには少し難しい。辞書ひかないと意味が取れない単語とかわりと出てきます。でも面倒なのでひかずに飛ばして読んじゃうんですけどね。
好戦的で体が大きくて足も速くてそしてフットボールのスター選手、両親共働きでがんばってくれてるおかげでいい服も着てる、けっこう天狗になっちゃってる男の子が、おじいちゃんの病気をきっかけにちょっと大人になる。と、まーぼくの理解ではそういうお話です。書評では説教くさくなくモラルを語ることに成功していると評されているようですが、実際にはどう考えても説教くさい内容です。なのに、このひとが書くと、何かいいんです。
なんででしょうね? 語り口のよさもきっと効いていると思います。手放しに好感を持てるわけじゃないけどでも憎めない登場人物たちのキャラクターづくりも効いてる。子供という生き物が持っている特有の性質、老人という生き物が持っている特有の性質、そして、親という生き物が持っている特有の性質、そういう読者という生き物がどうしても愛のようなものを感じざるを得ない性質たちを、乾いた筆致でさらっと綴るのがうまいせいかもしれません。
このひとの作品は "Stargirl" ですっかりやられてしまい、好きになってしまいました。実はこの原書はまだ読まずに積んであって、前に読んだのは翻訳のハードカバーです。表紙の美しさと挟まっていた透明な栞のかわいさにやられましたし、登場人物たちのかわいさにもやられました。結局のところ、ぼくは「変な子」が好きなので、変な子たちを魅力的に描くこのひとの世界観に惹かれちゃうということなのかもしれません。
そういえば "Loser" も読んでみたことあります。これはペイパーバックで読みました。ぼくにはStargirlの方がだいぶ楽しかったですけどね。
投稿者 yam : December 8, 2004 11:41 PM
