Forbesの記事、「ソフトウェア株20%急落の真相──AI時代を生き残るSaaS企業の条件」(2026/02/14)についてご紹介しています。”SaaS is dead” と、近頃またよく聞きます。SaaSとはsoftware as a service の略で、ソフトウェアをインターネット経由で「サービスとして」提供するビジネスモデル。クラウドコンピューティングによって実現されている、現代のビジネスのインフラストラクチャのひとつです。それが「死んだ」とはどういうことでしょうか?
情報技術の進展と浸透によって生活のすべてが変化しつづける、その過程がデジタル・トランスフォーメーションです。デジタルコンピューターを上手に使って成功したビジネスもまた、コンピューターをもっと上手に使ってもっと成功する新しい別のビジネスへと様変わりしていきます。SaaSアプリケーションやビジネスアプリケーションという概念——つまり、業務アプリケーションが “存在する” という前提そのものが、エージェント時代の到来によって崩壊していくだろうと言われています。マイクロソフトのCEO、ナデラ・サティアも、2024年に投資家のポッドキャストのインタビューに答えてそう話していたようです。
2026年のソフトウェア株急落はAnthropic社のClaude CodeやClaude Coworkが引き金、と説明されることがあります。そのClaudeを使い、この分野で書かれている記事の解説を生成すると、以下のような生成物(artifacts)を作れます。インタラクティブな解説です。タブを切り替えてみてください。
上記のForbesの記事には、ソフトウェア株の評価が振るわない理由を説明するひとつの説が紹介されています。SaaSのユーザー数ベースのサブスクリプションのビジネスモデル、つまりシートごとのライセンスモデルが成り立たなくなってきたから、という説明です。コンピューターを上手に使って1人が5人分の仕事をできるようになるなら、企業は5人分でなく1人分のライセンスを購入するだけで済む。このビジネスモデルは終焉を迎えるというわけです。
学習しないCEOの終焉

そんないまのこのご時世、成功する経営幹部は経営幹部が自分自身で人工知能(AI)に深く関与するものだと見なされているようです。経営トップはAIを単なる知識としてではなく、経営トップ自らの個人的なスキルアップとして、実践的に習得する取り組みをしているとのこと。
- 「トレイルブレイザー(先駆者)」と呼ばれるCEOの3分の2が週に6時間以上を自身の学習に費やしている
- ひたすら実践する(Practice. Practice. Practice.): 自らのAIリテラシー(習熟度)を高めるための行動として、「とにかく実践すること(反復練習)」が最も強く推奨・強調される
- 座学だけでなく、AIを「実際に使ってみる(working with)」「AIについて考える(thinking about)」「AIについて学ぶ(learning about)」ことに時間を費やしている
その結果、10人中9人のCEOが、準備なしのインタビューでも「AIが自らの業界に直接どのような影響を与えるか」について深い知識を持って語れる状態に到達していると言います。社長が自分ごととして、自分自身で手を動かして実践し、自分自身で学ぶ行動ですね。
SaaSビジネスの生き死にはさておき、大切なのは自社のこれから。私たちも実践し学習し、一緒に挑戦していきましょう。
BCG「As AI Investments Surge, CEOs Take the Lead」(2026/01/15)